推し、燃ゆ を読んだ
芥川賞?をとった作品。
読書の幅が広がらないので、なるべく話題作なんかを読んでおこうと思ってます。
作者が21歳!現役大学生!
すごすぎて嫉妬すらしません。
私がもしピチピチの若造だったら嫉妬すると思うんですよ、小説書いてないんですけど。
あらすじなどは書く必要がないので省きますが、今しか書けないし読めない作品だと思います。
推していたアイドルがスキャンダルを起こしそれでも応援し続ける高校生が主役で、基本的に推し中心の生活をおくる。
この推しが男女混合のドームツアーができるほどの大アイドル。現実で言うとAAAみたいな?存在。
たった5人しかいないのに人気投票?
それをテレビ中継?地上波なのかCSなのかは不明。
設定が、私の知らない価値観なので新しい。
(私はライトなハロプロ好きなのでアイドルについてはほんのり一家言あったりなかったりします。)
推しのアイドルが「インスタライブをする」など今どきの設定。インスタが、あと5年後にあって10年後はわからないよね。
他にもブログ、ツイッターなどの用語や書き込み内容なども出てきて。これは現代を活きる我々でないと理解できないよなあ、と。
あと30年後、おそらくこの空気感を引きずったであろうネット社会を生きる人が読んで理解できるのか?と思ったので今のうちに読んでおいたほうが理解しやすいので読んだほうがいいです。
文章はさらさらと読みやすいので多分数時間でスッと読める!時間のない現代人にはありがたいです。
この間、三浦綾子「氷点」を読んだのでそれと比較すると読めない単語も理解しにくい表現もないし。
本作が掲載された文藝春秋によると作者は中上健次が推しらしく。
なるほどなあ〜!なラストでした。
中上健次て退廃的というか薄汚れた情景が浮かびやすい作家なので、納得。
ネタバレしない程度で、かつ、批判しないで(素人がどの口で批判て)感想を書くとこんな感じになるんですね。
おもしろくないと思う人もいるでしょうけど、おもしろい小説が読みたいのなら大衆文学を読めばいいと思います。
純文学はフィーリング。