太陽を盗んだ男 1979年公開
お笑いと全く関係ないですが、見たので感想を。
---適当なあらすじ---
ジュリーこと中学理科教師の城戸誠はプルトニウムを盗み、原爆を作る。
当時、原爆を作ってる国は8つあり俺は9番目になると政府を脅しナイター中継の延長を要求。
電リクラジオ番組に電話をかけ、話題になりラジオDJが城戸に興味を抱く。
政府には5億円を要求するも、逆探知され追い込まれる。
一旦は奪われた原爆を取り戻し、菅原文太扮する警部とカーアクションなど、ひと悶着。
原爆を抱え、被爆し抜けた髪の毛をかきむしりながら終劇。
---あらすじ終わり---
公式サイトがちょっとだけ古くて、DVDのOPもグっとくる最高なダサさなので是非見て欲しい。
http://www.amuse-s-e.co.jp/taiyo/
主演はジュリーですが、エンドクレジットは菅原文太の名前が先に出てきました。
以下、ネタバレです。
上記は簡単なあらすじを書いていますがそこには書いてないけど気になった事を。
・猫が最終的にプルトニウムだかの金属片を食べてしぬ
wikiでは「猫の代わりは幾らでもいるもの」と。可哀想だろ!(猫好き)
冒頭では自作のスプレーを嗅がされてぐったりしてるのも辛い。
・東海村からプルトニウムを強奪
90年に事故があった。当時、母親が「東海村じゃなくて(事故にあわなくて)よかったね」と言っていたが「村なのに人口多いな」と的外れな事を考えてました。
・学校行事の最中にバスジャックに合う
生徒を人質に陛下に会わせろと要求するバスジャック犯。
当時は今よりも赤い思想の人が居たんでしょうね。
・ナイターに夢中で金属を燃やす
オーブンが内臓されてるガスキッチン!欲しい!!
…が、ビール呑みながらナイター見てたらオーブンが燃えた。
・理科の授業で原爆の作り方を教える
「東海村の警備は厳しかった」に対し「入試に出ます?」と生徒。
「そんなもんは家か塾でやりたまえ」と放ち即授業崩壊。
学校の先生ってたまにぶっ飛んでる人っていますよね。
・ナチュラルにサラ金を利用
「最近は先生も多いんだよね~」とサラ金の軽口にビビる。
借金取り役は西田敏行さんでしたが出番は一瞬でした。
・逆探知が時間かかる
電電公社(NTT)の協力のもと、ある程度探知したのちに城戸以外の電話回線をシャットダウン。
当時、実際に可能だったかはわからないけど、携帯電話がない方が犯罪もしやすかろうに。
・菅原文太が無敵艦隊
何発か撃たれてもじわじわ動くし、数十メートルの高さからヘリで降りても着地できる。
不死身かな?と思ったが最終的にビルから落ちてしまう。
城戸は生き残る。
・無理やり入れた恋愛要素
ラジオDJとひと悶着あるんですが、そういう要素を入れろっていう指示が当時からあるんでしょうね。
彼女はうっかり狙撃されます。人質じゃないですからね。
・スポンサーが分かりやすい
エアコンの話題になり、「日立のビーバールームエアコンがいいらしいぜ」というセリフがある。
…が、実際は三菱重工業の商品らしいです。
テレビ画面にマツダの新車が出てくるのも分かりやすい。
・物価の価値がわからない
台湾バナナひと房350円。ちょっと高い。
しかし約40年前の物価で350円の果物って、今で言うと一体いくらなんだ?とゾっとした。
警視庁?の食堂では豚汁定食が70円と描写してる。
40年ぐらい前の作品なので、今の価値観で語ると齟齬が生じてしまう。
さすがに生まれてない頃に作られたものなので体感しようがないですが、映画を通じて当時の文化や空気感にちょとだけ触れられた気がします。
カルト映画の位置づけらしいですが、人気絶頂のジュリー主演で、つまらないアイドル映画になっていないからいいんじゃないでしょうか。
アイドルが主演の映画って、ファン以外にはつまらなく感じますし。
wikiを読んで映画のおさらいをしてたんですが、ゲリラ撮影もあったらしく今じゃ大問題になりそう。
村上龍脚本のハナシもあったらしく、それはそれで見てみたかったですね。
内容が過激ですしセリフが聞き取りづらいので、集中しないといけない映画ですが、お暇な時に是非どうぞ。